大日堂舞楽(だいにちどうぶがく) 秋田県鹿角市八幡平 大日霊貴(おおひるめむち)神社

神子(みこ)舞

神子(みこ)舞(鹿角市提供)

五大尊舞

五大尊舞(鹿角市提供)

大日堂舞楽(だいにちどうぶがく)は、秋田県鹿角市八幡平の大日霊貴(おおひるめむち)神社に正月2日に養老礼祭で奉納される舞楽です。言い伝えによれば、継体天皇が大日示現社として建立されましたが、その後荒廃し、養老2年(718)に元正天皇が「だんぶり長者」伝説を聞き、大日堂再建のため名僧行基を下向させた時に随行した工匠や楽人により、小豆沢(アズサワ)、大里、谷内、長嶺の四つの集落の里人に教え奉納したことからはじまるといわれます。約1300年の歴史を持つ古い舞楽です。

昭和51年(1976)には国の重要無形民俗文化財の第1回の指定を受けました。平成21年(2009)に世界無形遺産に登録されました。

大日堂舞楽は舞の演目が各集落で定められ、他の集落の者が舞う事はかたく禁じられています。地元では舞楽のことをザイドウ(際堂・在堂)と呼び、舞楽を努める人のことを能衆と言います。毎年正月2日に大日霊貴神社で舞楽が行われます。能衆は各集落の氏子から35人が選ばれ、舞楽に備え約1ヶ月前から精進潔斎し身を清め行います。2日の早朝に、能衆五本歩骨扇に日の丸の紋を染めた藍染めに舞楽装束に整え、竜神幡を先頭に権現頭、太鼓、笛、装束を携え行列を組んで大日堂に向かいます。

大日霊貴神社の境内に4集落の能衆が揃ったところで祓の儀、地蔵舞を行い、一同そろって境内を三周。堂の正面の階下で花舞が舞われます。続いて各集落の竜神幟を先頭に拝殿縁側を三回まわり、籾押し(モミオシ)を終えて旗揚げにより竜神幟が神社に奉納されます。本舞に先立ち4集落の能衆による神子舞、神名手舞手が舞われます。神子舞は能衆が「天の神」を礼拝する舞とされています。本舞は七種類あり、最初に権現舞(小豆沢)・駒舞(大里)・烏遍舞(ウヘンマイ長嶺)・鳥舞(大里)・五大尊舞(谷内)・工匠舞(大里)・田楽舞(小豆沢)。五大尊舞は金剛界大日如来、退蔵界大日如来がだんぶり長者に化身し、四大明王が仕えた様を表しているといわれています。いずれの舞も古い形を残しているといわれています。

毎年正月2日大日霊貴神社で午前8時~12時頃まで行われます。


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